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サーバーがよく分からない!基本の仕組みから選び方までガイド

サーバーがよく分からない!
基本の仕組みから選び方までガイド

「ホームページを作りたいけれど、サーバーって何?」「なぜ必要なのか分からない」と悩んでいる方は多いでしょう。サーバーはWebサイト運営に欠かせない重要な基盤ですが、専門用語が多く理解が困難です。

本記事では、サーバーの基本的な仕組みから具体的な選び方、おすすめサービスまで、はじめての方でも迷わずに始められるよう分かりやすく解説します。

目次

サーバーとは何か?
インターネット上の土地として理解する

多くの方がサーバーの概念で迷ってしまい、ホームページ制作を断念してしまいます。サーバーに関する説明は専門用語が多く、「なぜ必要なのか」「どう選べばいいのか」が分からないためです。

例えば、「レンタルサーバー」「共用サーバー」「VPS」といった用語を見ただけで、多くの方が「難しそう」と感じて止めてしまうケースがあります。このままでは、本来簡単に始められるはずのホームページ制作が、サーバー選びの段階でストップしてしまいます。

サーバーの基本的な仕組みと役割

サーバーの基本概念を身近な例で理解し、目的に応じた選び方を覚えれば簡単に始められます。サーバーは「インターネット上の土地」のようなもので、基本的な仕組みさえ分かれば、用途に合わせて適切なサーバーを選択できるからです。

サーバーとは何をするもの?

サーバーとは、ホームページのデータを保存し、インターネット上で公開するためのコンピューターです。まさに「インターネット上の土地」のような役割を果たしています。

  • 土地の役割:Webサイトのデータを置く場所を提供
  • 管理の役割:24時間365日、安定してサービスを提供
  • 配信の役割:訪問者がアクセスした時にデータを表示

この「インターネット上の土地」というイメージで理解すれば、サーバーの必要性と重要性が見えてきます。

サーバーの種類と特徴

Webサイト運営で重要なサーバーの種類を理解しましょう。それぞれの特徴とメリット・デメリットを把握することで、自分に最適な選択ができます。

共用サーバー

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1台のサーバーを複数人で共有するタイプ。費用が安く、管理が簡単なため始めやすいです。

メリット

  • 月額200円~と低コスト
  • 専門知識不要で簡単設定
  • メンテナンスは提供会社が実施

デメリット

  • 他のユーザーの影響を受ける可能性
  • カスタマイズに制限がある

VPS(Virtual Private Server)

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仮想専用サーバーとも呼ばれ、1台の物理サーバーを仮想的に分割して専用環境を提供します。共用サーバーでは物足りないが、専用サーバーは高すぎる場合の中間選択肢です。ある程度の技術知識が必要ですが、自由度が高いのが特徴です。

メリット

  • 専用サーバーより安価で高性能
  • 他のユーザーの影響を受けにくい
  • ソフトウェアの自由なインストールが可能

デメリット

  • サーバー管理の知識が必要
  • 設定やメンテナンスが複雑

専用サーバー

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1台のサーバーを1人で占有するタイプ。高性能ですが費用も高額になります。

メリット

  • 最高のパフォーマンス
  • 完全な管理権限
  • セキュリティが最も高い

デメリット

  • 月額数万円と高コスト
  • 高度な技術知識が必要

目的別サーバーの選び方

用途に応じて段階的に選ぶことで、コストを抑えながら適切なサーバーを選択できます。最初の1年間は共用サーバーで始めて、アクセス数が増えてきたら上位プランに移行するという段階的アプローチがおすすめです。

個人利用の場合

推奨タイプ:共用サーバー

  • 月額料金:200〜500円程度
  • 容量:用途に応じた十分な容量(10GB~)
  • 適用例:個人ブログ、趣味のサイト、ポートフォリオサイト

ビジネス利用の場合

推奨タイプ:共用サーバー(高性能プラン)~VPS

  • 月額料金:500〜3,000円程度
  • 容量:ビジネス規模に応じた大容量(50GB~)
  • 適用例:企業サイト、ECサイト、会員制サイト

この方法により、技術的な知識がなくても、自分に最適なサーバーを選んでホームページを始めることができます。

サーバー選びのチェックリスト

適切なサーバー選択には、以下のポイントを確認することが重要です。

基本機能のチェック

  • 月額料金と初期費用:予算に合っているか
  • ディスク容量:サイトの規模に十分か
  • 転送量制限:アクセス数に対応できるか
  • データベース数:CMS使用時に重要
  • メール機能:独自ドメインのメールアドレスが作れるか
  • 独自ドメイン対応:何個まで設定可能か

セキュリティ対応の重要性

SSL証明書の無料提供や定期的なセキュリティアップデートが提供されているかを確認しましょう。最近では無料SSL証明書(Let's Encrypt)に対応しているサービスが主流です。

サポート体制の確認ポイント

24時間対応のサポートや、電話・チャット・メール対応があるかどうかは基礎知識がない方にとって重要な判断材料です。特に平日昼間にサポートを受けられるかどうかを確認しておきましょう。

バックアップ機能の必要性

自動バックアップ機能があれば、万が一のデータ消失にも対応できます。バックアップの頻度(毎日・毎週)や保存期間も確認しておくと安心です。

おすすめレンタルサーバー

はじめての方におすすめの代表的なレンタルサーバーをご紹介します。

エックスサーバー

個人向け:スタンダードプラン

  • 月額料金:990円~(3年契約の場合)
  • 特徴:高性能・高安定性で法人利用も多い
  • おすすめ対象:本格的なサイト運営を考えている方

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ロリポップ

  • 月額料金:220円~
  • 特徴:低価格で使いやすい
  • おすすめ対象:コストを抑えて始めたい個人ユーザー

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サーバー契約後の基本的な流れ

サーバーを契約した後の一般的な手順を理解しておきましょう。

  1. 独自ドメインの取得:サイトのアドレスを決める
  2. ドメインとサーバーの紐づけ:DNS設定を行う
  3. サイト構築ツールの導入:CMS等のインストール
  4. 基本設定の完了:テーマ選択とプラグイン導入
  5. コンテンツの作成開始:記事やページの作成

多くのレンタルサーバーでは、これらの作業を簡単に行えるツールが用意されているため、基礎知識がない方でも安心して始められます。

まとめ:サーバー選びは難しくない

サーバーは「インターネット上の土地」という概念で理解し、自分の目的に合わせて段階的に選択すれば、誰でも適切なサーバーを見つけることができます。重要なのは、最初から完璧を求めず、まず基本的なサーバーから始めて、必要に応じてアップグレードしていくことです。

セキュリティ、サポート、バックアップといった要素も含めて総合的に判断し、上記のチェックリストを参考にしながら、安心してホームページ運営を始めましょう。サーバー選びで迷ったときは、まず共用サーバーの人気プランから始めることをおすすめします。

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。

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