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ホームページの「バックアップ」は家の火災保険と同じ!重要性と簡単な方法を解説

ホームページの「バックアップ」は
家の火災保険と同じ!
重要性と簡単な方法を解説

「ホームページが突然表示されなくなった」「データが消えてしまった」「バックアップって必要なの?」そんな不安を感じていませんか?

この記事では、ホームページのバックアップの重要性を「家の火災保険」に例えて分かりやすく解説します。簡単にできるバックアップ方法も紹介するので、今すぐ対策を始められます。

目次

なぜホームページのバックアップが必要なのか

「まさか自分のホームページがトラブルに遭うはずがない」と思うかもしれません。 しかし実際には、サーバーの障害・誤操作・ハッキング・システムの不具合など、さまざまな理由でホームページのデータが失われるリスクは常に存在します。

バックアップを取っていないと…

  • 作り上げたホームページが一瞬で消失
  • 復旧に数日から数週間かかることも
  • 最悪の場合、ゼロから作り直し

こうしたトラブルを防ぐため、バックアップはWebサイト運用の必須対策なのです。

バックアップは「家の火災保険」と同じ

家を守る保険と、ホームページを守るバックアップ

家を建てたとき、火災保険の加入を検討するのではないでしょうか。 ホームページのバックアップも、まさに同じ考え方です。

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  • 火災保険=万が一の災害から家を守る
    火事や自然災害で家が被害を受けても、保険があれば建て直しできます。

  • バックアップ=万が一のトラブルからホームページを守る
    サーバー障害やデータ消失が起きても、バックアップがあれば復旧できます。

どちらも「普段は使わないけれど、いざという時に必要」なものです。 「うちは大丈夫」と思っていても、トラブルは突然やってきます。

なぜ多くの人がバックアップを怠ってしまうのか

  • 「まさか自分が…」という思い込み
    火災保険と同じで、「自分には関係ない」と思いがちです。

  • 「面倒くさそう」という先入観
    実際には簡単な方法もたくさんあります。

  • 「費用がかかりそう」という誤解
    無料でできる方法も多く存在します。

簡単にできるバックアップ方法

1. レンタルサーバーの自動バックアップ機能を活用

多くのレンタルサーバーには、自動バックアップ機能が付いています。

主要レンタルサーバーのバックアップ機能

  • エックスサーバー: 自動バックアップ標準装備(過去14日分)
  • ロリポップ: バックアップオプション(月額330円〜)
  • さくらインターネット: バックアップ&ステージング(月額550円〜)

これらの機能を有効にしておくだけで、基本的なバックアップは完了です。

2. WordPressプラグインでバックアップ

WordPressを使っている場合は、プラグインで簡単にバックアップできます。

設定は最初の1回だけ。あとは自動でバックアップを取り続けてくれます。

3. 手動でのバックアップ方法

自分でファイルをダウンロードする方法もあります。

手動バックアップの手順

  1. FTPソフトでサーバーにアクセス
    FileZillaなどのFTPソフトを使用

  2. Webサイトのファイルをダウンロード
    public_html等のフォルダ全体をコピー

  3. データベースのエクスポート
    phpMyAdminなどからデータベースをエクスポート

  4. 安全な場所に保存
    外付けHDDやクラウドストレージに保存

バックアップを成功させるポイント

1. 定期的に実行する

火災保険は毎年更新しますよね。バックアップも定期的に行うことが大切です。

2. 複数の場所に保存する

家の火災保険だけでなく、大切な書類は銀行の貸金庫にも保管しますよね。 バックアップも同様に、複数の場所に保存しておくと安心です。

バックアップ保存先の例

  • サーバーの自動バックアップ
  • Googleドライブなどのクラウドストレージ
  • 外付けハードディスク

3. 復旧テストを行う

保険に入っただけで安心せず、実際に使えるかチェックすることも重要です。

復旧テストの方法

  1. テスト環境でバックアップから復元
  2. 正常に表示されるか確認
  3. 機能が正しく動作するかチェック
  4. 問題があれば修正方法を確認

バックアップで避けたい失敗例

よくある失敗パターン

1. バックアップを取ったつもりが取れていなかった

  • 設定ミスや容量不足で失敗
  • 定期的な動作確認が必要

2. バックアップファイルが古すぎて役に立たない

  • 3ヶ月前のデータでは復旧できても意味がない
  • 適切な頻度での更新が重要

3. バックアップファイル自体が破損していた

  • 保存先のトラブルでファイルが壊れることも
  • 複数の場所への保存で回避

まとめ

ホームページのバックアップは、家の火災保険と同じく「転ばぬ先の杖」です。 普段は意識しなくても、いざという時に必ず役立ちます。

まずは簡単な方法から始めて、徐々に体制を整えていきましょう。 レンタルサーバーの自動バックアップ機能を有効にするだけでも、大きな安心につながります。

「明日から始めよう」ではなく、「今すぐ」バックアップ対策を始めることをおすすめします!

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。