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画像圧縮でSEO改善をサポート!サイト表示速度を改善する画像最適化の実践ガイド

画像圧縮でSEO改善をサポート!
サイト表示速度を改善する
画像最適化の実践ガイド

「ホームページの読み込みが遅くて訪問者が離れてしまう…」「画像を多く使っているけどSEOに悪影響がないか心配…」そんな不安を感じていませんか?

この記事では、画像圧縮がSEOに与える効果と、最新のAVIF形式を含む実践的な最適化手法を詳しく解説します。適切な画像圧縮により、サイト表示速度をに改善し、SEO効果を最大化する方法をお伝えします。

目次

なぜ画像圧縮がSEOで重要なのか

画像圧縮とSEOの関係を示すイメージ

「画像はただ見た目を良くするだけ」と考えていませんか?実は、画像の容量がサイト全体のパフォーマンスに影響し、SEO順位を左右する要素となっています。

多くのサイトで画像圧縮が軽視される理由として、以下があげられます:

  • 画像圧縮とSEOの関係性が理解されていない
  • 「画質を落としたくない」という品質への懸念
  • 圧縮作業の手間や技術的な難しさ

しかし、適切な画像圧縮を行えば、画質をほとんど維持しながら大幅なファイルサイズ削減が可能です。

画像圧縮がSEOに与える具体的な効果

画像01

1. ページ表示速度の向上が期待

画像圧縮の最大の効果は、ページ読み込み速度の改善が期待できます。

  • 表示速度の向上:画像容量削減により読み込み速度が改善
  • ユーザー体験の向上:快適な閲覧環境の実現
  • モバイル環境での効果:データ通信量削減で快適な閲覧

GoogleはCore Web Vitals(ページの読み込み速度や操作性を測定する指標)をランキング要因として導入しており、表示速度はSEOにおいて重要な要素となっています。

2. クローラビリティ(検索エンジンの読み取りやすさ)向上

軽量化された画像は、検索エンジンのクローラーが効率的にサイトを巡回する助けになります。

  • サーバー負荷の軽減
  • クロール予算の有効活用
  • インデックスされやすいサイト構造の実現

3. ユーザーエンゲージメントの向上

表示の速いサイトは、ユーザーの滞在時間や回遊率が向上し、間接的にSEO効果をもたらします。

画像形式別圧縮率比較:AVIFが圧倒的におすすめ

現在利用可能な主要画像形式の圧縮率を比較してみましょう。

圧縮率ランキング(同品質での比較)

1位:AVIF (高い圧縮率)

  • 次世代画像形式として優れた圧縮効率を実現
  • 従来形式と比較して大幅なファイルサイズ削減が可能

2位:WebP

  • 従来のJPEGやPNGよりも効率的な圧縮を実現
  • 広範囲のブラウザで対応済み

3位:JPEG(従来から広く使用)

  • 写真系画像に適した圧縮形式
  • 幅広いブラウザ・デバイスで対応

4位:PNG(可逆圧縮で高品質)

  • ロゴやアイコンに適した高品質形式
  • 透明度対応でデザイン性重視

※圧縮効果は画像内容により変動します

なぜAVIFがおすすめなのか

AVIF(AV1 Image File Format)は、2019年に登場した最新の画像形式で、以下の優れた特徴があります:

  • 圧倒的な圧縮効率:従来形式より大幅な容量削減を実現
  • 高画質維持:圧縮による画質劣化が少ない
  • 透明度対応:PNGの代替としても使用可能
  • ブラウザ対応の拡大:Chrome、Firefox、Safari、Edgeで対応済み(ただし比較的新しい形式のため留意が必要)

実践的な画像圧縮手法

1. 適切な画像形式の選択指針

用途に応じた最適な画像形式を選ぶことが重要です。

写真・グラデーション画像

  • 第1選択:AVIF
  • 第2選択:WebP
  • フォールバック:JPEG

ロゴ・アイコン・単色画像

  • 第1選択:AVIF(透明度対応)
  • 第2選択:WebP
  • フォールバック:PNG

2. サイトの目的に応じた圧縮率と画質のバランス調整

サイトの種類や目的に応じて、最適なバランスを選択することが重要です:

画像を重視するサイト(ポートフォリオ、ギャラリー等)

  • 画質を優先しつつ、適度な圧縮で表示速度も確保

情報提供メインのサイト(ブログ、ニュース等)

  • 圧縮率を重視して表示速度を最優先

ECサイトや商品紹介サイト

  • 商品画像は画質重視、その他の画像は圧縮率重視

3. レスポンシブ対応での画像最適化

デバイスごとに適切なサイズの画像を配信することで、さらなる最適化が可能です。

画像サイズの最適化

  • デスクトップ:大きなサイズでもAVIFで軽量化
  • タブレット:中サイズに調整してさらに軽量化
  • スマートフォン:小サイズに最適化で高速表示

フォールバック対応

  • 基本:AVIFを第一選択として配信
  • ブラウザ対応状況を考慮:WebPまたはJPEGも必要に応じて準備

Bright Tomorrowのサイト制作における画像最適化

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オリジナル画像最適化アプリの処理の実行画面

私たちBright Tomorrowのサイト制作では、画像圧縮処理を標準機能として全サイトに導入し、お客様のサイトパフォーマンスを最適化しています。

標準対応している画像最適化機能

  • 最新AVIF形式への自動変換:制作時から最適化済み
  • 品質を保った圧縮処理:画質劣化を最小限に抑制
  • レスポンシブ対応:デバイス別最適化画像を標準提供
  • SEO効果向上をサポート:表示速度向上によるSEO改善をサポート

実際の画像圧縮効果例

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画像圧縮処理により、実際に以下のような削減効果を確認できています:

圧縮効果の実例

  • 元ファイル:40.97 KB (PNG形式)
  • 圧縮後:5.29 KB (AVIF形式)
  • 削減効果:87.1%の容量削減を実現

このような大幅な容量削減を標準機能として提供することで、制作するすべてのサイトでパフォーマンス向上とSEO改善をサポートしています。

画像圧縮を始める前に知っておくべき注意点

1. ブラウザ対応の確認

AVIFは主要ブラウザで対応済みですが、比較的新しい形式のため注意が必要です。

  • 問題があるようならSafariやEdgeでの対応は比較的最近のため、フォールバック対応を検討
  • <picture>要素を使用した段階的配信が安全
  • ターゲットユーザーのブラウザ環境を事前に確認

2. 画像の用途に応じた最適化

基本的には一律の圧縮で問題ありませんが、優先度や目的によって分けても良いかもしれません。

  • 重要な画像:画質を重視したい場合は軽めの圧縮
  • 一般的な画像:標準的な圧縮で十分

手間を考慮して、まずは一律対応から始めることをおすすめします。

3. 定期的な効果測定

圧縮効果は定期的に測定し、継続的な改善を図ることが重要です。

まとめ

画像圧縮は、SEO効果を向上させる重要な最適化手法です。特に最新のAVIF形式を活用することで、大幅なファイルサイズ削減を実現できます。

適切な画像圧縮により、以下の効果が期待できます:

  • ページ表示速度の改善
  • Core Web Vitalsスコアの向上
  • ユーザーエンゲージメントの向上
  • 検索順位の改善

まずは現在使用している画像の容量を確認し、段階的に最適化を進めていきましょう。技術的な実装が難しい場合は、専門的な画像圧縮サービスの活用も効果的な選択肢です。

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最適化と改善
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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。