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ホームページが真っ白になる原因と対処法をプロが解説!5つのチェックポイントで素早く解決

ホームページが真っ白になる
原因と対処法をプロが解説!
5つのチェックポイントで素早く解決

「突然ホームページが真っ白になって何も表示されない…」「エラーメッセージも出ないので原因がわからない」そんな困った状況に陥っていませんか?

この記事では、ホームページが真っ白になる主な原因と具体的な対処法を順番に解説します。専門知識がなくても実践できる5つのチェックポイントで、迅速に問題を解決できる内容です。

目次

なぜホームページが真っ白になるのか

ホームページが真っ白になる現象は「ホワイトスクリーン」と呼ばれ、多くのサイト運営者が一度は経験するトラブルです。

この問題が特に厄介なのは、エラーメッセージが表示されないため原因の特定が困難だからです。まるで「電気が点かない」状況と同じで、原因が電球なのか、電源なのか、配線なのかがわからない状態です。

主な症状として以下が挙げられます:

  • ページが完全に白く表示される
  • 読み込みマークが永続的に表示される
  • 一部のページのみ真っ白になる
  • 管理画面にもアクセスできない

ホームページが真っ白になる5つの主要原因

1. サーバーの容量オーバー・リソース不足

原因の詳細

レンタルサーバーの容量制限に達したり、同時アクセス数が上限を超えると、サーバーが正常に動作しなくなります。

確認方法

  • サーバーの管理画面で容量使用率をチェック
  • アクセス集中時間帯に問題が発生するかを確認

対処法

  • 不要なファイルを削除してサーバー容量を確保
  • プランのアップグレードを検討
  • 画像ファイルの圧縮で容量を削減

2. プラグインやテーマの不具合

原因の詳細 WordPressサイトでは、プラグインの競合やテーマファイルのエラーが真っ白画面の主要因となります。

確認方法

  • 最近インストール・更新したプラグインがないかチェック
  • プラグインを一時的に無効化して症状が改善するか確認

対処法

  • プラグインの無効化: 管理画面にアクセスできる場合は、最近追加したプラグインを無効化
  • FTP経由での対処: 管理画面にアクセスできない場合は、FTPでプラグインフォルダ名を変更
  • テーマの確認: デフォルトテーマに一時変更して問題が解決するかテスト

3. PHPメモリ制限の超過

原因の詳細 サイトがPHPメモリの上限を超えると、処理が停止してしまいます。

確認方法

  • サーバーのエラーログを確認
  • 「Fatal error: Allowed memory size」のエラーメッセージを探す

対処法

  • wp-config.phpファイルにメモリ制限を追加:ini_set('memory_limit', '512M');
  • .htaccessファイルに設定を追加
  • サーバー会社にメモリ制限の引き上げを相談

4. ファイルの破損・権限エラー

原因の詳細

ファイルの転送ミスや権限設定の不備により、必要なファイルが正常に読み込めない状況です。

確認方法

  • FTPでファイルサイズが0バイトになっていないかチェック
  • ファイル権限が適切に設定されているか確認

対処法

  • バックアップから正常なファイルを復元
  • ファイル権限を適切に設定(フォルダ:755、ファイル:644)
  • WordPressコアファイルの再アップロード

5. データベースの問題

原因の詳細 データベースの容量不足や接続エラーにより、サイトの情報が正常に取得できない状態です。

確認方法

  • データベースの容量使用率をチェック
  • データベース接続設定を確認

対処法

  • 不要なデータ(スパムコメント、リビジョン)を削除
  • データベースの最適化を実行
  • wp-config.phpの接続情報を再確認

効果的な対処手順:5ステップチェック

ステップ1:最近の変更を思い出す

最近行った作業(プラグイン追加、テーマ変更、ファイル更新)を確認し、原因を絞り込みます。

ステップ2:他のページをチェック

トップページだけでなく、他のページや管理画面も確認して問題の範囲を特定します。

ステップ3:プラグインの一時無効化

最も簡単で効果的な方法として、まずプラグインを無効化してみます。

ステップ4:サーバー状況の確認

サーバーの管理画面で容量やリソース使用状況をチェックします。

ステップ5:バックアップからの復元

他の方法で解決しない場合は、正常に動作していた時点のバックアップに戻します。


再発防止のための予防策

定期的なバックアップ

  • 自動バックアップの設定
  • 複数の場所への保存(クラウド、ローカル)

段階的な更新

  • プラグインやテーマの更新は一つずつ実行
  • 更新後の動作確認を必ず実施

サーバー監視

  • 容量使用率の定期チェック
  • アクセス状況の把握

まとめ

ホームページが真っ白になる問題は確かに慌ててしまいますが、原因は限定的で対処法も確立されています

最も重要なのは、慌てずに順序立てて原因を特定することです。多くの場合、プラグインの無効化やサーバー容量の確認で問題が解決します。

普段から定期的なバックアップを取り、段階的な更新を心がけることで、このようなトラブルを未然に防ぐことができます。万が一問題が発生しても、今回ご紹介した5ステップチェックで冷静に対処してみてください。

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。