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サーバーがダウンした?「お店の電気が消えた」時のように確認から対処まで簡単ガイド

サーバーがダウンした?
「お店の電気が消えた」時のように
確認から対処まで簡単ガイド

「自分のサイトが表示されない」「エラーページが出る」「レンタルサーバーがダウンしているかもしれない」そんな不安を感じていませんか?

この記事では、レンタルサーバーのダウン確認方法から具体的な対処法まで、「お店の電気トラブル」に例えて段階的にわかりやすく解説します。技術的な知識がなくても、落ち着いて対応できるようになります。

目次

レンタルサーバーダウンとは:「お店の電気が消えた」状況

レンタルサーバーがダウンするのは、お店の電気が突然消えてしまった状況によく似ています。お客さんがお店に来ても、電気が消えていると営業できませんよね。

Webサイトも同じで、レンタルサーバーに問題が起きると、訪問者があなたのサイトを見ることができなくなります

よくある症状

サーバーに問題が起きると、こんな症状が現れることがあります:

  • 「このサイトにアクセスできません」と表示される
  • ページが真っ白になる
  • 「500エラー」「503エラー」などが表示される
  • いつまでたってもページが読み込まれない

でも慌てる必要はありません。本当にサーバーの問題なのか、まずは冷静に確認してみましょう


まずは「本当にサーバーダウン?」を確認しよう

お店の電気が消えた時も「停電?それとも電球が切れただけ?」を確認するように、段階的にチェックしていきます。

自分の環境を確認

他のサイトは見れますか?

  • Googleなど、他の有名サイトにアクセスしてみる
  • 他のサイトも見れない場合は、あなたのネット接続に問題がある可能性があります

違うデバイスでも確認

  • スマートフォンでアクセスしてみる(WiFiを切ってモバイル回線で)
  • 他のパソコンタブレットでもチェック
  • 家族や友人に「私のサイト、見れる?」と聞いてみる

これで「自分だけの問題」か「みんなが見れない問題」かがわかります。


レンタルサーバー会社の情報を確認しよう

お店の電気が消えた時に「停電情報」を確認するように、レンタルサーバー会社の障害情報をチェックします。

障害・メンテナンス情報の確認

大手レンタルサーバー会社では、障害やメンテナンス情報を公開しています:

確認する場所:

  • 公式サイトのお知らせページ
  • サポートページ
  • 公式X(Twitter)アカウント
  • 障害情報専用ページ

「現在、サーバーに障害が発生しております」「メンテナンス実施中」などの情報があれば、復旧を待つのが基本的な対応になります。

コントロールパネルで確認

レンタルサーバーの管理画面(コントロールパネル)にログインできる場合は:

  • サーバーの状態表示を確認
  • 容量使用状況をチェック
  • エラーログがあれば確認(わからなくても大丈夫です)

容量がいっぱいになっている場合は、不要なファイルを削除すると解決することがあります。


よくある原因と対処法

レンタルサーバーでよくあるトラブルと、簡単にできる対処法をご紹介します。

1. 容量オーバー(お店の倉庫がいっぱい)

症状

  • サイトが表示されない
  • 「Disk Full」というエラーが表示される
  • ファイルのアップロードができない

対処法

  • 古い画像やファイルを削除
  • 不要なメールを削除(メール機能を使っている場合)
  • バックアップファイルの整理

2. アクセス集中(お店にお客さんが殺到)

症状

  • 特定の時間帯だけ表示が遅い
  • 「503 Service Unavailable」エラーが出る

対処法

  • しばらく待ってから再度アクセス
  • アクセス集中が原因の場合、時間が経てば改善されることが多いです

3. 定期メンテナンス(お店の定休日)

症状

  • 事前に告知があった時間帯に表示されない

対処法

  • メンテナンス終了まで待つ
  • 緊急の場合は、SNSで「メンテナンス中」を告知

4. プログラムエラー(お店の設備トラブル)

症状

  • 「500 Internal Server Error」が表示される
  • 特定のページだけ表示されない

対処法

  • 最近変更したファイルを元に戻す
  • プラグインを一時的に無効にする(WordPressの場合)

サポートに連絡する時のポイント

「お店の電気修理」を業者さんに頼む時のように、レンタルサーバー会社のサポートに連絡する際も、的確な情報を伝えることが大切です。

連絡前に準備する情報

必要な情報:

  • 契約者名
  • ドメイン名(例:example.com)
  • 問題が起きた日時
  • 具体的な症状(エラーメッセージなど)
  • 行った対処法

連絡方法

  • サポートチケット(推奨)
  • メール
  • 電話(緊急時)
  • チャットサポート(提供されている場合)

効果的な問い合わせ例

悪い例: 「サイトが見れません。直してください。」

良い例: 「本日15時頃から、ドメイン『example.com』でWebサイトが表示されなくなりました。『500 Internal Server Error』というエラーが表示されます。他のサイトは正常に見れるので、サーバー側の問題と思われます。確認をお願いします。」


復旧までの応急処置

サーバー復旧までの間、お客さんに状況を伝えることも大切です。

SNSでの告知

  • X(Twitter)
  • Facebook
  • Instagram

「現在、サーバーの不具合によりWebサイトが表示できない状況です。復旧まで今しばらくお待ちください」など、簡潔に状況を伝えましょう。

お客さんへの連絡

  • メルマガ配信
  • LINEでの連絡
  • 電話対応(必要に応じて)

正直に状況を伝えることで、お客さんの信頼を維持できる場合が多いです。


今後の予防策

サーバーダウンを完全に防ぐことは難しいですが、被害を最小限に抑えることはできます。

定期的なチェック

  • 月1回程度、自分のサイトの動作確認
  • 容量使用状況の確認
  • バックアップの確認

複数の連絡手段を用意

  • SNSアカウントの準備
  • メール配信システムの活用
  • お客さんとの複数の連絡方法を確保

信頼できるレンタルサーバーの選択

  • サポート体制が充実している
  • 稼働率が高い
  • 障害情報を迅速に公開する

まとめ

レンタルサーバーのダウンは「お店の電気トラブル」と同じように、段階的な確認と冷静な対応が重要です。

確認の手順:

  1. 自分の環境をチェック
  2. 診断ツールで確認
  3. レンタルサーバー会社の障害情報を確認
  4. 必要に応じてサポートに連絡

大切なポイント:

  • 慌てずに段階的に確認
  • 正確な情報をサポートに伝える
  • お客さんへの誠実な対応
  • 日頃からの準備と予防

サーバーダウンは避けられない問題の一つですが、適切な対応方法を知っていれば、影響を最小限に抑えることができます。この記事を参考に、落ち着いて対処してみてくださいね。

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。プランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。