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SSL証明書エラーが表示された時の正しい対処法と注意点

SSL証明書エラーが表示された時の
正しい対処法と注意点

「Webサイトにアクセスしたら『この接続は安全ではありません』と表示された…」「このエラーはどうすれば解決できる?」そんな経験はありませんか?

この記事では、SSL証明書エラーの本当の原因と、一般ユーザーが取るべき正しい対処法を解説します。安全性を最優先に、適切な判断ができる内容です。

目次

SSL証明書エラーとは

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Webサイトにアクセスした時に表示される以下のような警告がSSL証明書エラーです:

  • 「この接続は安全ではありません」
  • 「プライバシーが保護されていません」
  • 「証明書に問題があります」

SSL証明書は、Webサイトが安全であることを証明する「身分証明書」のような役割を果たしています。この証明書に問題があると、ブラウザが警告を表示します。


SSL証明書エラーの原因

主な原因は3つ

1. 証明書の期限切れ

SSL証明書には有効期限があり、期限が過ぎると無効になります。

2. ドメイン名の不一致

証明書に記載されているドメイン名と、実際のWebサイトのドメイン名が一致していない場合です。

3. 信頼できない証明書

正式な認証機関から発行されていない証明書や、自己署名証明書の場合に発生します。

重要なポイント

これらの問題は基本的にサーバー側(Webサイト運営者側)の問題であり、一般ユーザー側では根本的な解決はできません。


一般ユーザーができる適切な対処法

まずは状況確認、サイト管理者への報告

最も効果的で安全な対処法です。

  • お問い合わせフォームやメールで状況を報告
  • エラーメッセージの詳細を伝える
  • アクセスした日時も含めて連絡

時間をおいて確認する

一時的なサーバー問題の可能性もあるため、数時間後に再度アクセスしてみてください。


SSL証明書の更新方法(運営者向け)

SSL証明書エラーの多くは「証明書の期限切れ」が原因です。Webサイト運営者は、定期的にSSL証明書を更新する必要があります。ここでは一般的な更新手順を解説します。

1. 現在の証明書の有効期限を確認

  • サーバー管理画面やSSL証明書発行元の管理ページで、有効期限を確認します。
  • 多くの場合、期限が近づくとメールで通知が届きます。

2. 新しい証明書を取得

  • 利用しているレンタルサーバーやSSL証明書発行サービスの案内に従い、更新手続きを行います。
  • 無料SSL(Let’s Encryptなど)の場合は、サーバー側で自動更新されることもありますが、手動更新が必要な場合もあります。

3. サーバーに新しい証明書を設定

  • 新しい証明書ファイル(証明書本体・中間証明書・秘密鍵など)をサーバーにアップロードします。
  • サーバー管理画面やコントロールパネルから設定を行うことが一般的です。

4. 設定を反映・動作確認

  • サーバーを再起動、または設定を反映させます。
  • ブラウザでWebサイトにアクセスし、警告が表示されないか確認します。

ポイント

  • 証明書の有効期限が切れる前に、余裕を持って更新作業を行いましょう。
  • 自動更新機能がある場合も、念のため定期的に有効期限を確認することをおすすめします。
  • 証明書の更新作業に不安がある場合は、サーバー会社や証明書発行元のサポートに相談しましょう。

まとめ

SSL証明書エラーに遭遇した場合の適切な対処は以下の通りです:

  • 基本的にはサーバー側の問題であることを理解する
  • サイト管理者への報告が最も効果的
  • 警告を無視したアクセスは避ける
  • 代替手段があれば活用する

エラーが表示されても慌てずに、安全性を最優先に考えて行動することが重要です。 不安な場合は無理をせず、別の方法でサービスを利用しましょう。

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。プランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。