「作ったWebサイトが検索しても出てこない…」「記事を書いているのに検索結果に表示されない」そんな悩みはありませんか?
この記事では、検索結果に表示されない原因と改善方法を、SEO初心者でも分かりやすく解説します。実践的な対策方法も詳しく紹介します。
目次
検索結果に表示されない問題とは
Webサイトやページを作成したのに、Googleなどの検索エンジンで検索しても結果に表示されない状況です。
この問題は大きく2つに分かれます:
- インデックスされていない:検索エンジンがページの存在を認識していない
- インデックスされているが順位が低い:認識はされているが、検索結果の上位に表示されない
なぜ検索結果に表示されないの?
1. 検索エンジンがページを発見できていない
よくある原因
- サイト公開から時間が経っていない:新しいサイトは発見まで時間がかかる場合がある
- 他のサイトからのリンクがない:検索エンジンがたどる道筋がない
- サイトマップが設定されていない:検索エンジンへの案内がない
サイトマップとは:Webサイトの構造を検索エンジンに伝えるためのファイルのこと
2. 技術的な問題
アクセスをブロックしている設定
- robots.txtで検索エンジンの訪問を制限している
- noindex設定により、インデックスを拒否している
- パスワード保護がかかっている
robots.txtとは:検索エンジンに対してアクセス可能な範囲を指示するファイルのこと
サーバーやサイトの問題
- サーバーエラーが頻繁に発生している
- ページの読み込み速度が遅い
- スマートフォンに対応できていない
3. コンテンツの問題
内容が不十分な場合
- 文字数が少なすぎる:数行程度の短い文章のみ
- 情報の価値が低い:他のサイトと似たような内容ばかり
- 更新頻度が低い:作成後、全く更新されていない
重複コンテンツの問題
- 他のサイトの内容をそのまま使用している
- 同じサイト内で似たような内容のページが複数ある
検索結果に表示されているか確認する方法
1. site:検索で確認

Googleで以下のように検索してみてください:
site:あなたのサイトのURL
例:site:example.com
結果の見方
- ページが表示される:インデックスされている
- 何も表示されない:インデックスされていない可能性が高い
2. Google Search Consoleを活用

基本的な使い方
- Google Search Consoleに登録(無料)
- カバレッジレポートでインデックス状況を確認
- URL検査ツールで個別ページの状態をチェック
Google Search ConsoleはGoogleが提供する無料ツールで、サイト運営に役立つ情報を得られます。
改善方法:段階別アプローチ
ステップ1:基本的な確認
robots.txtの確認
あなたのサイトのURLの後に/robots.txt
を付けてアクセス:
https://あなたのサイト.com/robots.txt
問題のある記述例:
User-agent: \*Disallow: /
この設定は全てのページへのアクセスを禁止するものです。
ステップ2:検索エンジンへの登録促進
サイトマップの作成と送信
- XMLサイトマップを作成(WordPressでは専用プラグインで作成可能)
- Google Search Consoleに送信
- 内容に変更があれば更新
内部リンクの強化
- トップページから各ページへのリンクを設置
- 関連記事の紹介で相互にリンク
- ナビゲーションメニューの整備
ステップ3:コンテンツの改善
質の高い内容を作る
- 読者の疑問や悩みに答える内容
- 独自の情報や体験談を含む
- 分かりやすい文章構成
- 適切なボリューム(極端に短すぎない内容)
定期的な更新
- 新しい記事の追加
- 既存記事の情報更新
- 関連する最新情報の追加
ステップ4:技術的な改善
ページ速度の向上
- 画像サイズの最適化
- 不要なプラグインの削除
- サーバーの性能確認
スマートフォン対応
- スマートフォンで正しく表示されるかチェック
- レスポンシブデザインの導入
結果が出るまでの期間
一般的な傾向
新しいサイトの場合
- インデックス:数日〜数週間程度
- 検索結果での上位表示:数ヶ月以上かかる場合が多い
既存サイトの改善の場合
- 変更の認識:数日〜数週間程度
- 順位への反映:数日〜数ヶ月かかる場合がある
SEOは長期的な取り組みです。すぐに結果が出なくても継続することが重要です。
よくある間違いと注意点
避けるべき行為
1. 過度なキーワードの詰め込み
- 不自然なほど同じキーワードを繰り返す
- 読みにくい文章になってしまう
2. 質の低いリンクの利用
- 関係のないサイトからの不自然なリンク
- 検索エンジンからペナルティを受ける可能性
3. コンテンツのコピー
- 他のサイトの文章をそのまま使用
- 重複コンテンツとして評価が下がる恐れ
推奨されるアプローチ
1. ユーザーファーストの考え方
- 検索エンジンではなく、読者のことを第一に考える
- 役立つ情報を提供することに集中
2. 継続的な改善
- 定期的な内容の見直し
- アクセス解析に基づく改善
すぐに試せる対策チェックリスト
基本チェック項目
- ✅️ Google Search Consoleに登録済み
- ✅️ サイトマップを送信済み
- ✅️ robots.txtで検索エンジンをブロックしていない
- ✅️ noindex設定が不適切に設定されていない
コンテンツチェック項目
- ✅️ ページに十分な内容がある
- ✅️ 独自性のある内容になっている
- ✅️ 定期的に更新している
- ✅️ 読者の役に立つ情報を含んでいる
技術チェック項目
- ✅️ スマートフォンで正しく表示される
- ✅️ ページの読み込み速度が適切
- ✅️ エラーが発生していない
- ✅️ 内部リンクが適切に設置されている
まとめ
検索結果に表示されない問題は、段階的なアプローチで改善を目指せます:
- まずは基本的な技術設定を確認
- 質の高いコンテンツ作成に集中
- 継続的な更新と改善を心がける
- 結果が出るまで長期的に取り組む
最も重要なのは、検索エンジンではなく、実際にサイトを訪れる人のことを考えて内容を作ることです。
SEOは短期間で劇的な結果が出るものではありませんが、正しい方法で継続すれば改善される可能性があります。焦らずに、一つ一つの対策を丁寧に実行していきましょう。
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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。プランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。