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SEOの仕組みをもっと深く!Googleが「良いサイト」を判断する基準を詳しく解説

SEOの仕組みをもっと深く!
Googleが「良いサイト」を
判断する基準を詳しく解説

「検索エンジンってどうやってサイトを評価してるの?」「Googleの検索順位はどんな基準で決まってるの?」「アルゴリズムって何?」そんな疑問を感じていませんか?

この記事では、検索エンジンがWebサイトを評価する仕組みを詳しく解説します。Googleのアルゴリズムや検索順位の決定要因を理解することで、SEOの本質が深く理解できる内容です。

目次

検索エンジンの評価は想像以上に複雑な仕組み

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SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)を理解するには、まず検索エンジンがどのような仕組みでサイトを評価しているかを知ることが重要です。

検索エンジンの仕組みは、私たちが想像している以上に複雑で高度です。 Googleは多数の評価要因を使って、瞬時にWebサイトの価値を判断しています。

なぜこれほど複雑なのでしょうか?

それは「検索している人に、最も役立つ情報を提供したい」という検索エンジンの目標があるからです。 単純な基準では、質の悪いサイトが上位に表示されてしまう可能性があります。

そこで検索エンジンは、以下のような疑問を解決するために、複数の角度からサイトを評価しています:

  • このサイトは本当に信頼できるの?
  • 検索している人の役に立つ内容なの?
  • 最新で正確な情報を提供しているの?
  • 使いやすいサイトになっているの?

Googleが重視する3つの評価軸「E-A-T」とは

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検索エンジンが「良いサイト」を判断する際、特に重視しているのが「E-A-T」という概念です。 これはGoogleが品質ガイドラインで明示している評価基準で、以下の3つの要素から構成されています。

E-A-Tの3つの要素

  • Expertise(専門性): そのテーマについて十分な知識や経験を持っているか
  • Authoritativeness(権威性): 業界や分野で認められた存在であるか
  • Trustworthiness(信頼性): 正確で信頼できる情報を提供しているか

専門性(Expertise):深い知識と経験の証明

専門性とは、扱っているテーマに関する深い知識と実践的な経験を指します。

  • 具体的な体験談: 実際に試した結果や体験に基づく内容
  • 詳細な解説: 表面的でない、踏み込んだ説明
  • 専門用語の適切な使用: 業界の専門知識を正しく活用

権威性(Authoritativeness):業界での認知度

権威性は、その分野で他者から認められていることを示します。

  • 他サイトからの言及: 専門サイトや公式サイトからのリンク
  • メディア掲載: 業界メディアでの紹介や取材
  • 資格や実績: 関連する資格や業務実績の明示

信頼性(Trustworthiness):正確で安全な情報提供

信頼性は、情報の正確性とサイトの安全性を総合的に評価します。

  • 情報の正確性: 事実に基づいた、検証可能な内容
  • 更新頻度: 最新情報への定期的な更新
  • セキュリティ対策: SSL化やプライバシーポリシーの整備

検索アルゴリズムの仕組み:3つのステップ

検索エンジンがWebサイトを評価し、検索結果に表示するまでには3つの重要なステップがあります。

検索エンジンの3つのステップ

  • クロール: インターネット上のWebページを発見・収集する
  • インデックス: 収集したページの内容を分析・整理する
  • ランキング: 検索クエリに対して最適なページを順位付けする

ステップ1:クロール - Webページの発見

クロールとは、検索エンジンのロボット(クローラー)がインターネット上のWebページを巡回して発見するプロセスです。

  • リンクを辿る: 他のサイトからのリンクを手がかりにページを発見
  • サイトマップ活用: XMLサイトマップで効率的にページを認識
  • 定期的な再訪問: 更新頻度に応じてページを再チェック

ステップ2:インデックス - 内容の分析・整理

インデックスでは、クロールで発見したページの内容を分析し、データベースに整理保存します。

  • キーワード抽出: ページに含まれる重要なキーワードを識別
  • 内容の理解: テキストだけでなく、画像や動画の内容も解析
  • 関連性の判定: どのような検索クエリに関連するかを判断

ステップ3:ランキング - 検索結果の順位決定

ランキングでは、ユーザーの検索クエリに対して最も適切なページを順位付けします。

  • 関連性の評価: 検索キーワードとページ内容の一致度
  • 品質の評価: E-A-Tなどの品質基準による総合判断
  • ユーザー体験: ページの読み込み速度や使いやすさ

ユーザー行動もSEO評価に影響する

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検索エンジンは、ページの内容だけでなくユーザーの行動データも評価に活用しています。 これにより、本当にユーザーに役立つページを特定しようとします。

重要なユーザー行動指標

クリック率(CTR)

検索結果に表示された際のクリックされる割合です。

  • 魅力的なタイトルと説明文が重要
  • 検索意図とのマッチ度を示す指標

滞在時間

ページを開いてから閉じるまでの時間の長さです。

  • 内容の質と関連性を示す指標
  • 長時間読まれるページは価値が高いと判断される

直帰率

1ページだけ見てサイトを離れる訪問者の割合です。

  • 低い直帰率は満足度の高さを示す
  • 関連ページへの誘導が重要

アルゴリズムの継続的な進化

Googleのアルゴリズムは定期的にアップデートされています。 これは、より良い検索体験を提供するための改善です。

  • コアアップデート: 年に数回実施される大幅な調整
  • 品質向上: ユーザーにとって価値の高いページを優遇
  • スパム対策: 不正な手法で順位を上げようとするサイトの排除

まとめ

SEOの仕組みを理解することで、検索エンジンが「良いサイト」をどう判断しているかが見えてきます。

重要なポイントは以下の通りです:

  • E-A-T: 専門性・権威性・信頼性を高める
  • 3つのステップ: クロール・インデックス・ランキングの理解
  • ユーザー中心: 検索している人の役に立つ内容の提供
  • 継続的改善: アルゴリズムの変化に対応した品質向上

難しく感じるかもしれませんが、基本は「検索している人にとって本当に価値のあるコンテンツを作る」ことです。 技術的なテクニックも大切ですが、まずはユーザーのことを考えたサイト作りが重要といえるでしょう。

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。