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SSL化がSEOに与える影響とは?検索順位を上げるSSL証明書の基本と導入方法

SSL化がSEOに与える影響とは?
検索順位を上げるSSL証明書の基本と導入方法

「SSL化ってSEOに本当に効果があるの?」「SSL証明書がないと検索順位が下がるって本当?」「無料でSSL化できるの?」そんな疑問を感じていませんか?

この記事では、SSL化がSEOに与える影響から無料SSL証明書の導入方法まで、検索順位向上に欠かせないSSL対策をわかりやすく解説します。SEO効果を高めたい方に最適な内容です。

目次

「安全ではありません」と表示されるサイトの危険性

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Webサイトにアクセスした際、ブラウザのアドレスバーに「安全ではありません」と表示された経験はありませんか? これは、そのサイトがSSL証明書を設置していないことを示す警告です。

この警告が表示されるサイトは、訪問者に不安を与え、信頼を大きく損なうリスクがあります。

現在では…

  • Googleが検索順位の評価基準にSSL化を含めている
  • 主要ブラウザがSSL未対応サイトに警告を表示する
  • ユーザーがSSL未対応サイトを避ける傾向が強まっている

SSL対応を怠ることで、集客やSEOに深刻な影響が出る可能性があります。

SSL証明書とは「デジタルの身分証明書」

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家の鍵と同じ!SSL証明書の役割をイメージしよう

SSL証明書は「デジタルの身分証明書」のようなものです。 家に例えると、玄関の鍵と表札の役割を果たします。

SSL証明書の3つの重要な役割

  • 1.データの暗号化(鍵の役割)
    サイトと訪問者の間でやり取りされる情報を暗号化し、第三者に見られないようにします。

  • 2.サイトの身元証明(表札の役割)
    そのサイトが正当な運営者によるものであることを証明します。

  • 3.データの改ざん防止(セキュリティシステムの役割)
    通信中にデータが不正に変更されていないことを保証します。

httpとhttpsの違い

  • http: 暗号化されていない通信(普通郵便のようなもの)
  • https: SSL証明書で暗号化された安全な通信(書留郵便のようなもの)

ブラウザのアドレスバーで、httpsで始まるサイトには「鍵マーク」が表示され、安全性が一目でわかります。

独自SSLが現在の主流

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現在では、あなたのドメイン専用に発行される「独自SSL」が標準となっています。

独自SSLが選ばれる理由

  • 信頼性が高い: 専用の証明書のため、訪問者により安心感を与える
  • SEO効果: Googleが推奨する形式で、検索順位にプラス効果
  • ブランド価値向上: 独自ドメインでのSSL化により、企業・店舗の信頼度が向上
  • 無料で利用可能: Let's Encryptなど無料の独自SSLが広く普及

以前は「共有SSL」という選択肢もありましたが、現在はほとんどのレンタルサーバーで独自SSLを無料提供しているため、独自SSLを選ぶのが一般的です。

SSL証明書の種類と選び方

認証レベル別の3つのタイプ

1. ドメイン認証SSL(DV SSL)

  • 最も一般的で導入しやすい
  • ドメインの所有者であることを証明
  • 個人サイトや小規模サイトに適している

2. 組織認証SSL(OV SSL)

  • 企業・組織の実在性も証明
  • より高い信頼性を提供
  • 企業サイトや公式サイトに推奨

3. 拡張認証SSL(EV SSL)

  • 最高レベルの認証
  • ブラウザに企業名が表示される
  • 金融機関やECサイトで利用

小規模サイトなら「Let's Encrypt」がおすすめ

Let's Encryptの特徴

  • 完全無料: 費用負担なしでSSL化可能
  • 自動更新: 証明書の更新作業が自動化
  • 広く普及: 多くのレンタルサーバーで対応
  • 十分なセキュリティ: 個人・小規模サイトには必要十分

多くのレンタルサーバーでは、Let's Encryptを簡単に設定できる機能を提供しています。

SSL化の実装手順とポイント

基本的なSSL化の流れ

1. レンタルサーバーでSSL証明書を取得

  • 管理画面から「SSL証明書」メニューを選択
  • 独自SSL(Let's Encrypt)を選択・申請
  • 発行には数分から数時間程度かかることが一般的

2. サイト設定をhttpsに変更

  • WordPressの場合:管理画面の「設定」→「一般」でURLをhttpsに変更
  • 内部リンクをhttpsに統一

3. リダイレクト設定

  • httpでアクセスされた場合、自動的にhttpsに転送
  • .htaccessファイルで設定(多くのサーバーで自動設定可能)

4. 確認・テスト

  • すべてのページがhttpsで正しく表示されるかチェック
  • お問い合わせフォームなどの動作確認

注意すべきポイント

SSL化で気をつけること

  • 混在コンテンツの解決: 画像やCSSがhttpのまま残っていないかチェック
  • 外部サービスの対応: アクセス解析ツールやSNSボタンの設定変更
  • 内部リンクの統一: サイト内のすべてのリンクをhttpsに変更
  • Googleサーチコンソールに新URLを登録: httpsサイトとして再登録

SSL証明書の費用と選択基準

費用の目安

無料SSL(Let's Encrypt)

  • 費用:完全無料
  • 適用範囲:個人サイト、小規模企業サイト
  • 認証レベル:ドメイン認証

有料SSL

  • ドメイン認証:比較的低価格で利用可能
  • 組織認証:ドメイン認証より高額だが企業向けに適している
  • 拡張認証:最も高額だが最高レベルの信頼性を提供

サイトタイプ別おすすめ

個人ブログ・小規模サイト → Let's Encrypt(無料)

企業の公式サイト → Let's Encrypt(無料) or 組織認証SSL(有料)で信頼性向上

ECサイト・決済機能あり → 拡張認証SSL(有料)で最高レベルの安全性

まとめ

SSL証明書は、現代のWebサイト運営において「必須」の要素です。 「難しそう」「費用が心配」という理由で先延ばしにせず、まずは無料のLet's Encryptから始めてみることをおすすめします。

SSL化により、訪問者の安全を守り、Googleからの評価も向上し、結果的にサイトの信頼性と集客効果が高まります。 多くのレンタルサーバーでは簡単にSSL化できる機能を提供しているので、積極的に活用していきましょう!

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。