「パンくずリストを設置したいけど、本当にSEO効果があるのか分からない」「Google推奨の設置方法を知りたい」そんな疑問を持っていませんか?
この記事では、パンくずリストがSEOに与える具体的な効果と、Google検索セントラル推奨の設置方法を詳しく解説します。構造化データの実装手順やHTMLコード例も紹介するので、検索エンジンに正しく認識されるパンくずリストを設置できます。
目次
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パンくずリストとは?SEO効果が期待される理由
パンくずリスト(breadcrumb navigation)は、Webサイト内での現在位置を示すナビゲーション要素です。 「トップページ > カテゴリー > 現在のページ」のような階層構造で表示され、Google検索エンジンがサイト構造を理解しやすくなるため、SEO効果が期待される重要な要素として認識されています。
「店舗の案内板」に例えてみよう
大型ショッピングモールを想像してみてください。 各フロアに「現在地」を示す案内板がありますよね。
- 1階エントランス > 2階レストラン街 > イタリアンレストラン
- B1階 > 食品売場 > 惣菜コーナー
パンくずリストも、これと同じ役割を果たします。 訪問者とGoogleの検索エンジンの両方に「今どこにいるか」を明確に伝えるのです。
パンくずリストが検索順位に与える3つのSEO効果
1. Googleクローラーによるサイト構造の正確な認識
Googleのクローラー(※サイトの情報を収集するプログラム)は、パンくずリストを参照してWebサイトの階層構造を把握します。 明確な階層構造により、各ページの重要度とコンテンツの関連性をより正確に評価し、適切な検索結果への反映につながる可能性があります。
2. 検索結果画面でのクリック率(CTR)向上
構造化データが適切に設定されたパンくずリストは、Google検索結果画面に「リッチリザルト」として表示される場合があります。 これにより、検索ユーザーにとってより分かりやすい表示となり、クリック率の向上が期待できます。
3. 内部リンク構造による権威性の分散と強化
パンくずリスト内のリンクは自然な内部リンクとして機能し、親カテゴリーページへのリンクジュースの流れを作り出します。 これにより、サイト全体のページ権威性の適切な分散と、上位階層ページの評価向上に影響を与える可能性があります。
パンくずリストの種類と選び方
階層型パンくずリスト(推奨)
最も一般的で、SEO効果が期待できるタイプです。 サイトの階層構造に沿って表示されます。
例:コーポレートサイト
- トップページ > 会社情報 > 代表挨拶
- トップページ > サービス > Webサイト制作 > 制作実績
例:ECサイト
- トップページ > レディース > トップス > Tシャツ
- トップページ > メンズ > アウター > ジャケット
属性型パンくずリスト
商品の属性やタグに基づいて表示されるタイプです。 ECサイトで使用されることが多いですが、SEO効果は階層型より低めになる傾向があります。
履歴型パンくずリスト
ユーザーの閲覧履歴に基づいて表示されるタイプです。 SEO効果は限定的ですが、ユーザビリティ向上に役立つ場合があります。
効果的なパンくずリスト設置方法
1. HTMLでの基本的な設置
<nav aria-label="パンくずリスト"> <ol> <li><a href="/">トップページ</a></li> <li><a href="/category/">カテゴリー</a></li> <li aria-current="page">現在のページ</li> </ol></nav>
重要なポイント
- nav要素を使用:ナビゲーションであることを明示
- aria-label属性:アクセシビリティを向上
- ol要素(順序付きリスト):階層の順序を明確に
- aria-current="page":現在のページを明示
2. Google推奨の構造化データ実装
Google検索セントラルが推奨するBreadcrumbList構造化データ(JSON-LD形式)の実装により、検索エンジンがパンくずリストを正確に認識できるようになります。この実装により、リッチリザルト表示の可能性が高まります。
基本的な構造化データの例
{ "@context": "https://schema.org", "@type": "BreadcrumbList", "itemListElement": [ { "@type": "ListItem", "position": 1, "item": { "@id": "https://example.com/", "name": "トップページ" } }, { "@type": "ListItem", "position": 2, "item": { "@id": "https://example.com/category/", "name": "カテゴリー" } }, { "@type": "ListItem", "position": 3, "item": { "@id": "https://example.com/current-page/", "name": "現在のページ" } } ]}
3. CSSでの見た目調整
.breadcrumb { display: flex; align-items: center; gap: 0.5rem; margin-bottom: 1rem;}
.breadcrumb li:not(:last-child)::after { content: '>'; margin-left: 0.5rem; color: #666;}
複数のパンくずリストがある場合
1つのページに複数のナビゲーション経路がある場合は、それぞれに対して個別のBreadcrumbListを作成できます。
[ { "@context": "https://schema.org", "@type": "BreadcrumbList", "itemListElement": [ // 1つ目のパンくずリスト ] }, { "@context": "https://schema.org", "@type": "BreadcrumbList", "itemListElement": [ // 2つ目のパンくずリスト ] }]
パンくずリスト設置時の注意点
推奨しないこと
- 階層を飛ばす:中間階層を省略しない
- 現在のページにリンクを設定:混乱を避ける
- 長すぎる階層:適度な深さに抑える(一般的に5階層程度まで)
- 関係のないページを含める:論理的な階層構造を保つ
評価が下がる可能性があること
- 一貫性のある階層構造:サイト全体で統一された構造
- 適切なアンカーテキスト:ページ内容を適切に表現
- モバイル対応:スマートフォンでも見やすい設計
- 高速表示:読み込みが早い
WordPress・その他CMS
WordPressの場合
多くのテーマでパンくずリスト機能が標準搭載されています。 「Yoast SEO」や「Breadcrumb NavXT」などのプラグインも活用できます。
その他のCMSや自作サイト
- Shopify:テーマによって標準搭載
- Wix:アプリで追加可能
- 自作サイト:JavaScriptで動的生成も可能
まとめ:パンくずリストでSEO効果を最大化する3つのステップ
パンくずリストは、検索エンジン最適化において実装コストが低く、効果が期待できる重要なSEO要素です。 適切な設置により、Googleクローラーの理解度向上とクリック率の向上が期待できます。
今すぐ実践できる改善ステップ
- 現状確認:サイトにパンくずリストが設置されているかチェック
- HTML実装:セマンティックなHTMLマークアップで基本構造を作成
- 構造化データ追加:Google推奨のBreadcrumbList構造化データを実装
特に構造化データの実装は、リッチリザルト表示による検索結果でのクリック率向上に直結する可能性があります。 まずは1つのページから始めて、サイト全体への展開を進めていきましょう。
参考:

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