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被リンクは意味がある?Google公式ガイドラインと「お店の口コミ」で理解する効果的な増やし方

被リンクは意味がある?Google公式ガイドラインと「お店の口コミ」で理解する効果的な増やし方

「被リンクってまだSEOに効果があるの?」そんな疑問や不安を感じていませんか?

この記事では、被リンクに関するGoogle公式ガイドラインと民間調査データの違いを「お店の口コミ」に例えて分かりやすく解説します。正確な情報に基づいた被リンク戦略が学べる内容です。

目次

被リンクって何?

まず、「被リンク」について簡単に説明します。

被リンク(バックリンク)とは 他のWebサイトから自分のサイトに向けて設置されたリンクのことです。

例えば、AさんのブログでBさんのサイトを紹介してリンクを貼った場合、Bさんのサイトにとってそれが「被リンク」になります。

なぜ被リンクが重要とされているの?

Googleは「多くのサイトから紹介されているサイトは、きっと良いサイトだろう」と判断する可能性があります。これは人間の行動と同じで、多くの人から「あのお店いいよ」と紹介されるお店は、実際に良いお店である可能性が高いからです。

ただし、現在はその重要度や効果に変化が起きています。


「お店の口コミ」に例えて被リンクをイメージしよう

実店舗の口コミとWebサイトの被リンクは基本的に同じ!

実際のお店では「他のお店からの紹介」「メディアでの紹介」「お客さんの口コミ」が集客や信頼に大きく影響しますよね。 被リンクも、それと同じような考え方で「他のサイトからの紹介」として機能する傾向があります。

基本的な対応関係を理解しよう

  • 同業者からの紹介=関連サイトからのリンク 同じ業界の信頼できるお店からの紹介。一般的に価値の高い被リンクとされる傾向があります。

  • メディア掲載=ニュースサイトからのリンク 新聞や雑誌での紹介。権威性の高いサイトからのリンクにあたる可能性があります。

  • お客さんの口コミ=個人ブログからのリンク 実際に利用したお客さんの紹介。自然で信頼性の高いリンクとされることが多いです。

現在の被リンクの実際の状況

Googleのページ: Google検索の仕組みでは、コンテンツの品質判断について以下のように説明されています。

Googleのコンテンツ品質判断の仕組み

「関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが高い専門性、権威性、信頼性を示しているかの判断に役立つシグナルを特定します」

被リンクの位置づけ: 「品質の判断に使用する要素のひとつに、他の著名なWebサイトがそのコンテンツをリンクしたり参照したりしているかどうかの把握が挙げられます。これは、一般的に情報の信頼性の高さを示しているためです」

つまり、Googleは被リンクを専門性・権威性・信頼性を判断するシグナルのひとつとして明確に使用していると公式に認めています。ただし、これは数多くある判断要素のひとつであり、具体的な重要度については明記されていません。

被リンクが効果的とされる場面

1. 人気の高いキーワード(競争の激しい分野)

  • お店の例: 激戦区での新規開店
  • Webサイト: 検索ボリュームの多いキーワード

競争が激しい分野では、他の要素が同じレベルの場合、質の高い被リンクが重要な差となる可能性があります。

2. 地域密着のビジネス

  • お店の例: 地域の評判や紹介
  • Webサイト: ローカルSEO

民間調査では地域ビジネスで被リンクの相関性が高いと報告されており、Google Business Profileでも被リンク数が考慮要因の一つとして挙げられています。

3. 情報提供型のコンテンツ

  • お店の例: 専門知識を提供する店舗
  • Webサイト: ハウツー記事や解説コンテンツ

専門性の証明として、関連する権威あるサイトからの被リンクが重要な役割を果たす可能性があります。


初心者でも実践できる被リンク獲得戦略

戦略1: 価値のあるコンテンツ作成(自然な口コミを生む)

  • お店の例: 他では体験できない特別なサービス
  • Webサイト: オリジナルの調査データや独自の知見

効果的な方法の一つは、自然にリンクされたくなるコンテンツを作ることです。

実践のポイント

  • 他にはない独自の情報や体験談を提供
  • 図表やデータを使った分かりやすい解説
  • 読者の疑問に徹底的に答える詳しい内容
  • 定期的な情報更新で鮮度を保つ

戦略2: 地域コミュニティとの連携

  • お店の例: 地域イベントへの参加や地元団体との協力
  • Webサイト: 地域密着型の取り組み

地域に根ざした活動は、自然で質の高い被リンクを生みやすくする傾向があります。

具体的な方法

  • 地域のイベントやボランティア活動への参加
  • 地元メディアへのプレスリリース配信
  • 商工会議所や業界団体への参加
  • 地域ブロガーとの交流

戦略3: 専門性を活かしたコンテンツ提供

    • お店の例: 業界の専門知識をお客さんに教える -- Webサイト: 専門分野での情報発信

おすすめの発信方法

  • 業界の最新動向や規制変更の解説
  • よくある質問とその回答集
  • 失敗事例と対策方法の紹介
  • 専門用語を分かりやすく説明する記事

戦略4: 内部リンクの充実(店内案内の改善)

被リンクと合わせて、効果的とされる内部リンクの充実も重要です。

  • お店の例: 店内の案内表示や商品説明の充実
  • Webサイト: 関連ページ同士を適切にリンク

避けるべき被リンク獲得方法

やってはいけない方法

1. 低品質なリンク購入

  • お店の例: 怪しい業者からの偽の口コミ リスク: Googleからペナルティを受ける可能性があります

2. 無関係なサイトからの大量リンク

  • お店の例: 関係のない業界からの大量紹介 リスク: 不自然なパターンとして認識される可能性があります

3. 相互リンクの乱用

  • お店の例: 形だけのお店同士の紹介 リスク: SEO効果が薄く、時間の無駄になる可能性があります

被リンクなしでも順位向上は可能?

実際に、被リンクがなくても上位表示している事例が増えているとされています。

被リンクなしでも成功する条件

  • 長尾キーワードでの対策: 競争の少ないニッチなキーワード
    ※長尾キーワードとは「東京 美味しい ラーメン 深夜営業」のような3語以上の具体的な検索キーワード。お店で例えると「ラーメン店」(競争激しい)より「深夜営業の味噌ラーメン専門店」(競争少ない)のような感じです
  • 優れたコンテンツ構造: 見出しや図表を使った分かりやすい構成
  • 内部リンクの最適化: サイト内の回遊性向上
  • ページ速度の改善: 読み込み速度やモバイル対応

ただし、これは競争の少ない分野や特定の条件下での話です。Google公式では被リンクを「品質の判断に使用する要素のひとつ」としているため、質の高い被リンクがある方が有利になる可能性があります。


まとめ

重要な結論: Googleは被リンクを「品質の判断に使用する要素のひとつ」として公式文書で明記しています。

「他の著名なWebサイトがそのコンテンツをリンクしたり参照したりしているかどうか」を情報の信頼性を示す指標として活用していると公式に認めています。ただし、具体的な重要度は明記されておらず、民間調査データと公式ガイドラインを区別して理解することが重要です。

お店の経営と同じように、お客さん(読者)に価値を提供し続けることで、自然と評判(被リンク)もついてくる可能性が高まります!

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。