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集客するお客さん像の決め方を「お店選び」に例えて簡単解説!成功する3ステップと実践テンプレート

集客するお客さん像の決め方を「お店選び」に例えて簡単解説!成功する3ステップと実践テンプレート

「集客したいけど、どんな人をターゲットにすればいいか分からない…」「ターゲット設定って難しそう」そんな悩みを抱えていませんか?

この記事では、集客で想定するお客さん像の決め方を「お店選び」に例えて分かりやすく解説します。3つの簡単なステップで、あなたのビジネスに最適なお客さん像が見つかる実践的な方法をお伝えします。

目次

集客で想定するお客さん像の決め方は、実は私たちが普段行っている「お店選び」と同じ考え方で理解できます。お店を選ぶとき、年齢や性別、住んでいる場所、好みなどを考慮するように、集客でも顧客の属性や特徴を明確にすることが重要です。

お客さん像をしっかり決めることで、集客の取り組みがより効果的になる可能性があり、無駄な時間やお金を抑えながら、本当に来てほしいお客さんに情報を届けやすくなると考えられます。


なぜターゲット設定で多くの人がつまずくのか

集客で想定する顧客層の設定で悩む理由は、「みんなに来てもらいたい」という気持ちが強すぎることにあります。しかし、万人に受ける商品やサービスは存在せず、お客さん像を絞らずに施策を実施すると、方向性が定まらず、本当に商品を必要とする人に情報が届かなくなってしまいます。

よくある失敗パターンとして以下があります

  • 想定する顧客層を広げすぎて誰にも響かないメッセージになる
  • 思い込みや感覚でお客さん像を設定してしまう
  • 競合との差別化を考慮せずに顧客層を決める

「お店選び」で理解するターゲット設定の基本

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お店選びの3つの視点をビジネスに応用

普段お店を選ぶとき、私たちは無意識に以下の3つを考えています

1. どんな人が来るお店か(属性)

年齢層、性別、職業、収入レベルなど、お客さんの基本的な特徴を想像します。

2. どこにあるお店か(地域)

立地や商圏、アクセスの良さを考慮します。

3. どんな気持ちで来るお店か(心理・行動)

「急いでいるとき」「ゆっくりしたいとき」「特別な日」など、利用シーンや心理状態を考えます。

この3つの視点を組み合わせることで、自分のビジネスに最適な顧客像が見えてきます。


簡単3ステップでターゲットを決める方法

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ステップ1: 市場調査で現状を把握する

市場調査というと難しく感じるかもしれませんが、実際は身近な方法で進められます。あなたのお客さんがどんな人なのかを知ることから始めましょう。できる範囲で以下のことを実施することが重要です。

  • 既存顧客の分析: 年齢、性別、職業、利用頻度などを整理
  • アンケートやヒアリング: 顧客の声を直接聞く
  • SNS分析: ターゲット層がどのような投稿に反応するかを観察
  • 競合他社の調査: どのような顧客層にアプローチしているかを確認

ステップ2: セグメンテーション(お客さんのグループ分け)で顧客を分類する

セグメンテーションとは?

セグメンテーションとは、お客さんを似たような特徴を持つグループに分けることです。家族構成でグループ分けしたり、住んでいる地域で分けたりするイメージです。

収集した情報をもとに、顧客を複数のグループに分けます。以下の4つの基準で分類しましょう:

地理的セグメンテーション(住んでいる場所で分ける)

  • 居住地域(都市部・郊外・地方)
  • 気候や地域特性
  • 交通アクセス

人口統計的セグメンテーション(年齢や職業などで分ける)

  • 年齢・性別
  • 職業・所得
  • 家族構成・学歴

心理的セグメンテーション(価値観や趣味で分ける)

  • ライフスタイル・価値観
  • 趣味・関心事
  • 購買に対する考え方

行動的セグメンテーション(行動パターンで分ける)

  • 商品の使用頻度
  • ブランドへの忠誠心
  • 購買のタイミング

ステップ3: ペルソナ(理想のお客さん像)を作成して具体化する

ペルソナとは?

ペルソナとは、想定する顧客を具体的な一人の人物として詳しく設定したものです。「田中花子さん(32歳、IT企業勤務)」のように、実在する人のように詳細に設定します。

ペルソナ設計で注意したいポイント

ペルソナ設計では、詳細にしすぎて担当者の妄想になってしまうケースも考えられます。重要なのは完璧なペルソナを作ることではなく、ペルソナは最初のとっかかりとして設定し、実際の集客施策を実行→効果を確認→施策を改善のサイクルを回すことだと考えます。

現実的で実用的なペルソナを作るために

  • あくまで現実的に設定する(身近な人や過去の自分でも構いません)
  • 最初から完璧を目指さず、まずは始めてみる
  • 実際に広告配信やSNS投稿、コンテンツ作成などの集客施策を実行しながら、効果を見て施策を改善していく

最後に、お客さんの典型的なモデルを具体的に描きます。以下のテンプレートを参考に、リアルな人物像を作成しましょう:

実践的なペルソナ作成テンプレート

【基本情報】
・名前: (架空の名前)
・年齢: ○歳
・性別:
・職業:
・年収:
・居住地:
【ライフスタイル】
・家族構成:
・趣味・関心事:
・休日の過ごし方:
・よく使うSNS:
・情報収集方法:
【購買行動】
・商品選びで重視すること:
・購買頻度:
・予算感:
・購買のきっかけ:
【課題・悩み】
・現在抱えている問題:
・解決したいこと:
・理想の状態:

お客さん像設定で意識したい5つのポイント

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1. データに基づいた設定を心がける

思い込みや感覚ではなく、実際の顧客データやアンケート結果を活用しましょう。

2. お客さん像を絞りすぎない・広げすぎない

適度な範囲で設定することが重要です。狭すぎると市場規模が小さくなり、広すぎるとメッセージが響きません。

3. 競合との差別化を意識する

他社がアプローチしていない層や、自社の強みを活かせる顧客層を見つけましょう。

4. 定期的な見直しを行う

市場環境や顧客ニーズは変化するため、定期的に想定顧客の見直しを行うことが大切です。

5. 事業に関わる人全体で共有する

設定したペルソナは、事業に関わる人全体で共有し、一貫したアプローチを取りましょう。


まとめ

集客で想定するお客さん像の決め方は、「お店選び」の考え方を応用することで分かりやすく理解できます。3つのステップ(市場調査→セグメンテーション→ペルソナ作成)を順番に取り組むことで、効果的な顧客設定が可能になります。

セグメンテーション(お客さんのグループ分け)で大まかな顧客層を把握し、ペルソナ(お客さん像)で具体的な人物像を設定することがポイントです。

重要なのは、データに基づいた客観的な分析と、具体的な人物像の設定です。お客さん像が明確になれば、マーケティング施策の方向性も定まり、集客効果の向上が期待できます。

まずは既存顧客の分析から始めて、段階的にお客さん像の設定を進めてみましょう。適切な顧客設定により、あなたのビジネスの集客力は向上するはずです。

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。