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お客さんの検索行動から考える!「見つけてもらえる」地域SEO入門なぜあの店は検索で出てくるのか?

お客さんの検索行動から考える!
「見つけてもらえる」地域SEO入門
なぜあの店は検索で出てくるのか?

「同じ地域なのに、なぜあの店ばかり検索で出てくるんだろう?」「お客さんは実際にどんな言葉で検索しているの?」そんな疑問を感じたことはありませんか?

この記事では、お客さんの実際の検索行動を分析して、「見つけてもらえる」地域SEO対策を考える方法を解説します。競合調査から始まる実践的なアプローチで、初心者でも効果的な対策が理解できます。

目次

なぜ同じ地域なのに検索結果に差が出るのか

「近所に同じような美容室があるのに、なぜあの店ばかり検索で出てくるんだろう?」と感じたことはありませんか?

地域で検索されたときの表示順位は、さまざまな要因によって決まります。お客さんの検索行動を把握して、それに合わせた情報整備を行うことが一つのアプローチ方法として考えられます。

検討してみたいポイントとして…

  • お客さんが使いそうな検索キーワード
  • 検索するタイミングや状況
  • 検索結果を見るときの判断基準

これらを意識した情報整備を行うことで、お客さんに見つけてもらいやすくなる可能性があります。


お客さんの検索行動を「探偵」になって調べてみよう

身近な例:美容室を探すお客さんの行動

美容室を探すお客さんの行動

山田さん(30代女性)が引っ越し先で美容室を探すケースを想定してみます。 一般的な検索行動の例を追ってみましょう。

【ステップ1】最初の検索(情報収集段階)

検索キーワード:

青葉区 美容室

この時点では、まだ具体的な店舗は決めていません。 地域にどんな美容室があるか、大まかに把握したい段階です。

【ステップ2】条件を絞った検索(比較検討段階)

検索キーワード:

青葉区 美容室 カット上手 口コミ

条件がより具体的になります。 口コミや評価を重視して、信頼できそうなお店を探します。

【ステップ3】最終決定の検索(決定段階)

検索キーワード:

○○美容室 予約 営業時間

特定のお店に目星をつけて、予約方法や詳細情報を確認します。

この行動から分かること

お客さんは段階的に検索している

  1. 地域 + 業種で大まかに検索
  2. 地域 + 業種 + 条件で絞り込み
  3. 店舗名 + 詳細情報で最終確認

重視するポイント

  • 口コミや評価
  • 営業時間・アクセス
  • 実際の写真や雰囲気

競合調査で「効果的なキーワード」を見つける方法

競合調査とは、同じ地域で似たサービスを提供している他店舗の検索での表示状況を調べることです。

【参考手順1】自分のお店が対象とする検索を実際に行う

まず、お客さんになったつもりで実際に検索してみましょう。

調査例(仙台市のカフェの場合)

  • 「仙台駅 カフェ」
  • 「青葉区 カフェ モーニング」
  • 「仙台 カフェ WiFi」
  • 「仙台駅 カフェ ランチ」

確認ポイント

  • 自分のお店は表示される?
  • どんなお店が上位に出てくる?
  • 上位店舗の共通点は何?

【参考手順2】競合店舗の特徴を分析する

上位表示されている他店舗の特徴を確認してみましょう。

チェック項目

  • 口コミ数: 何件の口コミがある?
  • 評価点数: 平均何点?
  • 写真枚数: どんな写真を投稿している?
  • 更新頻度: どのくらい情報を更新している?
  • キーワード: 店舗紹介でどんな言葉を使っている?

【参考手順3】効果的なキーワードを検討する

調査結果から、自分のお店の特徴を活かせるキーワードを検討します。

キーワードとは、お客さんが検索するときに入力する単語や文章のことです。

検討したいキーワードの特徴

  • 自店の特徴と合致 : 無理なく対応できる内容
  • 地域密着性がある : 具体的な地域名を含む
  • サービス内容が明確 : 提供内容がわかりやすい

例:仙台駅周辺カフェの場合

  • 「仙台駅 カフェ 電源完備」→ WiFi環境をアピール
  • 「青葉区 カフェ 子連れ歓迎」→ ファミリー向けサービス
  • 「仙台 カフェ モーニング」→ 朝の時間帯に特化

検索行動に合わせた情報整備の参考例

参考例1:段階別の情報整備

お客さんの検索段階に応じて、情報を整備することが効果的と考えられます。

【情報収集段階】で検討したいポイント

  • 基本的な地域キーワードへの対応
  • 店舗の第一印象(外観写真・業種)をわかりやすく
  • 営業時間・アクセス情報を明確に

【比較検討段階】で検討したいポイント

  • 特徴的なサービスの紹介
  • お客さんからの評価・口コミの充実
  • 他店との違いの明確化

【決定段階】で検討したいポイント

  • 予約・問い合わせ方法をわかりやすく
  • 詳細な店舗情報(駐車場、支払い方法、DX対応状況など)
  • 初回来店時のサポート情報

参考例2:お客さんの声を活用した改善

実際に来店したお客さんから情報を集めて、検索対策の参考にすることも効果的です。

Google ビジネスプロフィール
出典:Google ビジネスプロフィール

参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ

聞いてみたい質問例

  • 「どんな言葉で検索して見つけましたか?」
  • 「他のお店と比較しましたか?」
  • 「来店を決めた理由は何ですか?」
  • 「探すのに苦労しましたか?」

参考例3:定期的な検索結果確認

定期的に自店の検索結果を確認して、必要に応じて情報を更新することも大切です。

確認方法の例

  1. 重要なキーワードで検索してみる
  2. 自店の表示状況を確認
  3. 情報の正確性をチェック
  4. 必要に応じて情報を更新

参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプ - ビジネス情報を編集する


まとめ

地域での検索結果向上には、お客さんの検索行動を意識した情報整備が効果的と考えられます。 他店舗の状況を参考にしながら、お客さんの検索段階に応じた情報を準備することで、見つけてもらいやすくなる可能性があります。

情報を一度登録して終わりではなく、お客さんの立場に立って「どう検索するか」「何を重視するか」を考え続けることが、継続的な改善のポイントです。

まずは自分のお店に関連するキーワードで実際に検索してみて、現在の状況を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

参考:Google ビジネス プロフィール ヘルプセンター

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くぼ よしゆき
北海道厚岸町生まれ。宮城県仙台市在住。弘前大学大学院理工学研究科(博士前期課程)修了。Web制作会社 → デザイン会社 → 1616。WEBサイトのプランニングから撮影、デザイン、コーディング、CMS導入まで幅広く活動的な感じみたいな。